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図3.8

チャイン材の実際の長さを求めることは、チャイン材の加工上と船台上に肋骨を正確な位置に配置する継ぎ材を打つ場合に必要である。これは継ぎ材を打つ前にチャイン部に長さ定規を各肋骨の位置に合わせて仮止めし、正確な間隔を出してから前後方向の継ぎ材を打つからである。チャインラインの実長の求め方は、先ずボディプランに表わされるチャインラインに沿ってバッテンを廻して肋骨の各点を定規にマークし、そのガース長さを取り、側面または平面の各肋骨間隔を表わす線に、ある肋骨(チャイン材の長さの中央の肋骨)を基点としたガース長さの差をマークし、其の点を曲線で結び、定規にその曲線上の肋骨の各点をマークすれば、それがチャインラインの実長であり長さ定規が作れる(図3.9参照のこと)。
チャインの展開にはいろいろな方法があるが、単材で作られるものでは、図3.9に示すように使用材料の長さのほぼ中央の肋骨において、チャインの肌付面に直角に交わる線(基準線)を入れ、その線と各肋骨のチャイン上縁又は下縁の点より基準線に直交する線を入れ、その交わる点

 

 

 

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